日本でお正月に食べる料理と言えば、お餅やお雑煮、そして「おせち料理」が思い浮かぶのはではないでしょうか。黒豆やかまぼこ、伊達巻きや栗きんとん、焼き肴や煮物・酢の物などが重箱の中にぎっしりと詰まっています。おせち料理は漢字で書くと「御節料理」と表記し、もともとは節会や節句に作られる料理でした。今ではお正月の代名詞とも言えるような料理として親しまれています。
現代人の社会生活はどんどん豊かになっており、元旦や三が日であってもコンビニエンスストアが開いていたり、どこかしらの飲食店が営業をしていたりします。これが少し前は違いました。お正月は大体のお店が休みであり、飲食店が営業をしようと思っても、その取り引き先が休みなので、結局休まざるをえないという状況でした。そのため、おせち料理はしっかり保存がきくように考えられています。
基本的には年末に調理を行い、それを元旦から三が日にかけて食するために考え作られているので、その内容は先人たちの知恵や技術・ノウハウがしっかり詰まっています。もちろん、全ての料理が長く日持ちするわけではありません。中には当日中に食べたほうが良いものも存在します。もし、お店でおせち料理を購入するのではなく、自宅等で自分で作られるようならが、味や作り方、盛り付け方といった要素の他に、長く日持ちさせることができるようにする技術や、その料理の特徴をしっかり理解した上で調理されることをおすすめします。
